『仙崎ちくわ』de 栄養おやつパン
【栄養解説】
スポーツをした後、明日の未来を今日よりもっと良くする為に必ずしておきたいことは第一に疲労回復。運動し、エネルギーが減ると同時に、筋肉や腱はダメージを受けており、内部は傷がついている状態。傷を治すための材料のメーンとなるのが、エネルギーの元である炭水化物と、筋肉の材料となるたんぱく質。(回復力をあげる炭水化物とたんぱく質の理想比は 3 対 1)このレシピでは炭水化物を食パンが、たんぱく質を仙崎ちくわと合い挽き肉が担います。作りおきに相応しく、抗菌効果や夏バテ予防、熱中症予防効果が期待出来る最強タッグの大葉&梅干し&生姜&にんにくなどの香味野菜を活用しました。
(合い挽き肉(出来れば赤身を推奨))
牛の赤身肉には鉄や亜鉛が、豚の赤身肉にはビタミン B 群が豊富。いずれも動物性たんぱく質が豊富で、ひき肉状、ミンチ状になっていることから仙崎ちくわ同様、消化の観点でも素晴らしく夏場や疲れている時にも最適。
(にんにく)
人類がガーリックを食糧として、また薬剤として用いた歴史はエジプトのファラオの時代まで逆のぼる。ピラミッドの建設に従事させられた奴隷にはスタミナ源としてガーリックが与えられたことが記録に残されている。その後、古代ギリシア・ローマを経てヨーロッパ全土に広がり、またイスラムから中国、インドへと東方にも伝えられ、アーユルヴェーダや神農本草経にもガーリックの記述が見られる。効能は循環器の病気の予防と強力な抗菌作用や抗酸化作用にまとめることができる。そのままでは無臭だが、砕くと特有の刺激臭を発する。これは組織中の無臭の含硫アミノ酸であるアリイン(Alliin)が酵素のアリナーゼ(Allinase)の作用を受けて刺激臭のあるアリシン(Allicin)に変化するため。1990 年に米国国立がん研究所(NCI)が実施したデザイナーフーズプログラムではがん予防効果が期待される食物としてガーリックがキャベツなどと共に選ばれた。にんにくはビタミン B1と繋ぐことで疲労回復効果が持続します。
(生姜)
「ジンゲロール」生の生姜に多く含まれている辛味成分。ジンゲロールは、免疫細胞を活性化、殺菌作用、胆汁分泌の促進、抗炎症作用、吐き気・頭痛を抑える作用、老化を防ぐなどが期待される。生姜の殺菌作用は食中毒対策にも用いられる。
「ショウガオール」ジンゲロールが加熱されるとショウガオールへ変化。ショウガオールは血行を促進作用や、体を温める働きがあるほか、新陳代謝を活発にし発汗作用を高める働き。また生のまま摂取するよりも乾燥 or 加熱調理することでより身体を温める効果が大きくなるとされる。
「ジンジベイン」ジンジベインはたんぱく分解酵素。強力な分解能力があり、1gで 9kgの肉を柔らかくすることができると言われる。合い挽き肉や仙崎ちくわの消化吸収
を促進し、消化不良や胃のもたれ胸やけなどを防ぐ。ジンゲロールやショウガオールが胃腸の内壁の血行を促進し、胃腸の働きを活発にして食べ物の消化吸収を高めること、ジンジベインが蛋白分解を助け、胃腸の負担を軽減。
(大葉)
料理の味を引き立てる薬味であり、本格化する夏には欠かせない栄養が凝縮した日本の伝統的ハーブ。β カロテンなどのカロテノイド色素の他、汗で消耗しやすい鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルを驚くほど含んでおり、決して飾りではない薬草。昔から解毒、鎮痛、せき、鎮静、食欲不振、嘔吐など民間療法で使われてき増田。夏場の救世主、梅干しとの相性が抜群。
(梅干し)
梅干しにはカルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルのほか、塩分、ビタミンも含まれ熱中症対策に最適。梅干しに含まれるクエン酸には食欲増進や疲労回復効果も期待できるほか、ミネラルの吸収を促進してくれる働きもあるため、夏バテ予防にも推奨されている。梅干しは日本最古の医学書に登場。シリンガレシノール(リグナン類にエストロゲン様)ピロリ菌の運動を9割抑制したというデータも。MK615に抗がん作用、鎮痛、解毒、抗ウィルス、抗菌作用、抗炎症、歯周病菌の抑制、免疫強化、抗酸化作用、クエン酸効果。梅干しのバニリンにはダイエット効果も。
(食パン)
直ぐにエネルギーになる糖質を多く含み、また消化が良い。アスリートの試合前や試合後の栄養補給にも使われている。
(チーズ)
子供達が大好き!仙崎ちくわ同様、動物性たんぱく質、またカルシウムの補充にも◎
【補足】
あくまでも栄養に特化したので余計なものは省いていますが、例えば、トースターで焼く時や食べる時にマヨネーズをプラスするだとか、バターを多めにすると美味しさはより一層際立ちます。ちなみに、余った食パンの耳は、一口台に切って、フライパンにバターを敷き、仙崎ちくわ斜め切り2本をプラスしてこんがり焼き、食べる時に、ちくわの中に詰める具材が少し余ったので、上からトッピング。こんな雑多な料理ですが夫が絶賛(笑)バターでこんがり焼いた食パンとちくわが美味しいのでしょうね。もし、ロール状が難しそう、手間がかかりそうに思うのであれば、残ったパンの耳利用でもぜひお試しください。
■仙崎ちくわ 1袋(4本) ■食パン 4枚 ■とろけるスライスチーズ 4枚 ■●仙崎ちくわの中に詰める具 ( 合い挽き肉 50g 、にんにく・生姜 1/2、梅干し(大) 1 個 、大葉 3 枚 ■●合わせ調味料 醤油、砂糖、みりん 各小さじ2