fujimitsu
山瀬さん考案
『仙崎ちくわ』と『サバ缶』のダブルフィッシュプロテインのフルーティーリエット

『仙崎ちくわ』と『サバ缶』の

ダブルフィッシュプロテインのフルーティーリエット

  1. フライパンにオリーブ油(分量外)、みじん切りしたにんにくを入れて弱火に かけ、香りがたったら、細かく刻んだちくわを加えて中火でさっと炒める。 更に水気を切ったサバ缶を入れ、焼きつけるようにして中火で炒めていく。
  2. ①のサバがほぐれてきたら、酒を加えて再び中火で炒め、仕上げにクミン(ま たはカレー粉)をふって香りづけする。
  3. ②に、葉ごと細かく刻んだセロリと皮ごとあられ切りしたりんごを加えてざ っくりと混ぜる。お好みで塩、レモンの搾り汁等で味を整える。

【栄養解説】
朝食、昼食、夕食までオールマイティーに活用ができ、たんぱく質だけでなく、野菜や果物の摂取も一度で出来る。且つたんぱく質を効率よく摂取できる構成で栄養素からレシピを組み立てた副菜1品をご提案させていただきました。小鉢に入れてそのまま出しておかずとして食べても良し、サラダ菜の上にのせてくるんで食べても美味でしょう。撮影させていただいたのはアレンジバージョンで、クラッカーの上にのせて食べれば、何と、お酒のアテに大変身!1品で何役もこなせる汎用性の非常に高い、斬新レシピの完成です。

(サバ缶)
近年の健康志向などから消費が拡大。ドクターがこぞって推奨するなどブーム到来中の『サバ缶』。仙崎ちくわはサバ缶と同じ、魚肉たんぱく、フィッシュプロテインを豊富に含んでいます。ちくわの原料になる主な魚はスケソウダラ、コガネガレイ、アブラガレイ、パシフィックホワイティング、メルルーサ、ホキミナミダラ、ホッケ、イトヨリ、ダイキンメダイ、エソなどということで、魚仲間である青背の鯖を組み合わせ、ダブルでフィッシュプロテインの摂取を。サバ缶とコラボすることで、仙崎ちくわの食感と美味しさをより引き立たせるレシピとなっております。サバ缶は 1 缶当たりに含まれるタンパク質が 20~40g。1食当たりで摂取したいたんぱく質を十分に補充出来ることも利点。

生のサバや焼きサバよりも、ダントツにカルシウム量とビタミン D 量が多くなるサバ缶。(骨ごと丸ごと食べられる為)加齢によって骨がもろく折れやすくなる中高年の「骨粗鬆症」予防のためにもカルシウムは継続して取りたい栄養素。また、ビタミン D は腸管でのカルシウム吸収を促すので、これらをまとめて摂取することができるサバ缶は、仙崎ちくわに匹敵する超優秀食材と言えるでしょう。(具体的には動脈硬化や高血圧、糖尿病の改善、筋力維持、免疫力アップ、髪を美しく保ち、ダイエット効果が期待出来ます)その他、サバ缶にも生活習慣病予防に有効なオメガ3(DHA,EPA)が豊富。近年、注目されているのは EPA に GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンを増やす働きがあること。GLP-1 は通称「やせホルモン」ともいわれ、血糖値を上昇させるグルカゴンの分泌を抑制して糖質の吸収を緩やかにしたり、脳の満腹中枢に働きかけて過食を防いだりするなど、ダイエットの強い味方に。仙崎ちくわと同様、魚の調理で敬遠されがちな手間も面倒くささもありません。脂質の代謝を助けるビタミン B2、タンパク質の代謝や皮膚の抵抗力を増進するビタミン B6、貧血予防に効果的なビタミン B12 など、ビタミンB 群も豊富。仙崎ちくわをより一層プラス面に生かすには最強タッグ食材となるでしょう。

(セロリ)
古くから薬用として珍重されて来た非常に香り高い食材。「食べる精神安定剤」と言われ、独特の香気成分「アピイン」に迫り来る暑さでストレスが溜まりがちな神経を落ち着かせてくれる優秀野菜。不眠にも○。同じく香気成分「セダノライド」は、ストレスによる頭痛を和らげる効果が期待できます。また「セダノライド」には解毒酵素を増やす働きも。(デトックス)サバ缶は焼き付けたり、にんにくや酒などを使用することで独特な匂いを打ち消せる為、今回のような調理工程をとっておりますが、セロリなどの香り高い植物を使うことでも魚の癖は抑えられます。セロリは三大抗酸化成分を含むので、仙崎ちくわやサバ缶のたんぱく質吸収を促したり、ビタミン B 群、カルシウムなどのミネラルも豊富。葉の部分は緑が濃く、体内でビタミン A に変換され紫外線のダメージから粘膜を保護する β カロテンなどのカロテノイドが豊富。血流を活性化する香り成分「ピラジン」も葉に多く含有。皮や筋にもカリウムなどのミネラルやポリフェノール、食物繊維が豊富なので捨てずに全てしっかり使いましょう。セロリに含まれるポリフェノールのルテオリンには高い抗炎症作用も。セロリは細かく刻むほど抗酸化力が上がります。

(りんご)
人類が初めて食した果物。プロアントシアニジンやクエルセチン(ポリフェノールの一種のフラボノイド)など抗酸化力の強いポリフェノールを豊富に含み、血流改善などの作用で心臓病予防効果が多く報告されている食材です。りんご酸やクエン酸などの果実酸は、その他の食材のミネラルの吸収を促し、甘みは果糖やブドウ糖。どちらも素早いエネルギー源に。皮ごとならカリウムやビタミン E、ポリフェノールが含まれより栄養価がアップ。近年、サバ缶とりんごの組み合わせが認知症予防に効果があると話題に。これは DHA×りんごポリフェノールで、DHA が壊れずに脳に運ばれる為です。

(にんにく)
人類がガーリックを食糧として、また薬剤として用いた歴史はエジプトのファラオの時代まで逆のぼる。ピラミッドの建設に従事させられた奴隷にはスタミナ源としてガーリックが与えられたことが記録に残されている。その後、古代ギリシア・ローマを経てヨーロッパ全土に広がり、またイスラムから中国、インドへと東方にも伝えられ、アーユルヴェーダや神農本草経にもガーリックの記述が見られる。効能は循環器の病気の予防と強力な抗菌作用や抗酸化作用にまとめることができる。そのままでは無臭だが、砕くと特有の刺激臭を発する。これは組織中の無臭の含硫アミノ酸であるアリイン(Alliin)が酵素のアリナーゼ(Allinaseの作用を受けて刺激臭のあるアリシン(Allicin)に変化するため。1990 年に米国国立がん研究所(NCI)が実施したデザイナーフーズプログラムではがん予防効果が期待される食物としてガーリックがキャベツなどと共に選ばれた。にんにくはビタミン B1と繋ぐことで疲労回復効果が持続します。

(スパイス)
ポリフェノールの宝庫。栄養のかたまり。今回スパイスの中から選抜させていただいたクミンは抗糖化食材として著名。(糖化=老化を防ぐ効果が高いというこ
と)サバ缶との相性が抜群に良いスパイスです。

★アレンジ★
クリームチーズやマスカルポーネを混ぜるとより美味!クラッカーにのせる場合はディルなどのを添えてあげるとオシャレです!質感をより上げたい場合は仕上げに亜麻仁油などの抗炎症オイルをふっても OK!爽やかさをプラスするならレモンを絞って。

 材料( 2人前 )

■仙崎ちくわ 1/2袋(2本)  ■サバ缶 1缶  ■セロリ(葉つき) 1/4本 ■りんご 1/8 個  ■にんにく 1片  ■◎調味料 ■酒 大さじ1  ■クミン(またはカレー粉) 小さじ1/2  ■お好みで塩、レモン 適宜

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