サラダがジューシーのフルーティーヘビロテ和え
【栄養解説】
フィトケミカルとは「闘う化学物質」ではなく、Phytoはギリシャ語で植物=植物由来の、という意味。つまり、植物由来の化学物質です。植物の、というところに、重要な意味があり、例えば強い紫外線を浴びた時に発生する活性酸素を中和する作用や、種子を酸化から守る抗酸化作用、害虫などから身を守る抗菌作用など、植物が生きていくために欠かせない機能性成分がフィトケミカル。(βカロテン、リコピン、イソフラボンなど)野菜や果物の色素、香り、辛味、苦味などがそれにあたりますが、こうした成分が人間にも有効であることが分かっています。
真夏の救世主と言えばやはりフィッシュプロテインであるサラダがジューシー!倦怠感や食欲不振、体力低下を改善方向に導くだけではなく、消化吸収も良いため、食欲が無い時でも手軽で食べやすいのも特徴です。ここに加えるのがフィトケミカル成分が豊富な食材!
真夏は夏野菜の摂取も勿論重要ですが、以下のフルーツも栄養補給、水分補給が同時に出来るので、夏特有の不調を乗り切るのに最適です!
(グリーンキウイ)
たんぱく質分解酵素(プロテアーゼの一種のアクチ二ジン)を豊富に持つ食物で、フィッシュプロテインであるサラダがジューシーの消化を助けます。アクチニジンはゼラチンやたんぱく質などを強力に分解。
また、朝食でキウイフルーツを食べると長寿菌で話題の酪酸菌を増やせることが分かっています。(ゴールドキウイ、グリーンキウイ共に)ビタミン C が豊富なのがゴールド、食物繊維が豊富なのがグリーン。アクチニジン他、アスリートだけでなく健康を気遣う全ての老若男女の栄養補給源として重要な果物のキウイ。適度な水分摂取が出来ることに加え、ビタミンやミネラル、強力な抗酸化作用を持つポリフェノールといった機能性成分も豊富に含む。更にはエネルギー源としても利用でき、スポーツシーンではけがの治癒や予防、トレーニング等で過度なストレスがかかった選手の心身の回復やリフレッシュに利用されています。キウイのクエン酸には疲労回復の他、ミネラルの吸収を高める作用が期待できます。酸味と甘みのバランスのとれたジューシーな味わいで、包丁で半分に切ってスプーンですくうだけで手軽に食べられる果物として重宝。不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく含むので、腸によい食物や生活習慣を取り入れる「腸活」(酪酸菌活性化)にも有効です。
ビタミン B1 やビタミンCやたんぱく質、鉄などの1 7種類の栄養素の含有量を比較した「栄養素充足率スコア」ではキウイが果物の中でもトップクラス。特に夏場の食卓で積極的に利用したい果物。
ゴールドキウイの方がビタミンCの含有量が高く、グリーンキウイはゴールドよりも食物繊維が豊富。また、グリーンキウイ果肉の色調はクロロフィルやβ-カロテン、ルテインなどから構成されています。果肉中のβ-カロテンやルテインなどの黄色色素の含量は、果肉が黄色いキウイフルーツよりも実はグリーンキウイの方が多い。
(グレープフルーツ)
低カロリーかつ高水分の為、満腹感をもたらしやすい特徴。栄養価が高く、各種抗酸化物質(カロテノイドやフラボノイド)、ビタミン(ビタミンC等)や食物繊維(ペクチン=血糖値の急激な上昇を緩和。消化トラブルの予防、便秘の緩和)、葉酸やカリウムなども含まれています。グレープフルーツの苦味成分で機能性フラボノイド(ポリフェノールの一種)の「ナリンギン」。強い抗酸化作用や食欲抑制効果が期待できる成分。また、毛細血管を強化して血行を改善したり、アレルギー症状を緩和する効果、動脈硬化予防効果が報告されています。
「ディル」
【 学 名 】Anethum graveolens
【 科 名 】セリ科
【使用部位】地上部(葉、花茎、花、未熟果、完熟果)
【主要成分】精油(カルボン、リモネン、フェランドリン)
【 作 用 】鎮静、消化促進、抗菌、催乳
【 適 応 】腹部膨満感、消化不良、不眠、イライラ、月経のトラブル、口臭
さわやかな香りが魚料理によく合い、スモークサーモンや魚のマリネなどに使われます。葉はサラダの素材にするほか、刻んでドレッシングに加えたり、スープやシチューにトッピングしたり、ピクルスの香りづけに使うのもおすすめです。種はパン、焼き菓子、ピクルス液、ティーなどに利用できます。
(黒胡椒)
ピペリンを有効成分とする黒胡椒抽出物(バイオペリン)は栄養素の利用率を増加させることに着目した初めての素材。黒胡椒の主要有効成分であるピペリンは長年の研究と臨床試験を通じ、多くの栄養素の体内への吸収を促進させ、その生態利用能~Bioavailability~を著しく増強させることが示されています。
(はちみつ)
アミノ酸、ビタミン、ミネラル、有機酸、酵素、アミノ酸が非常に豊富。良質なものを選択すれば最高の栄養補給に。
(にんにく)
アリシンの効果を最大化するには生で摂取すること。抗菌作用や血栓予防に◎
※今回はフルーツと和えましたが、世界一栄養価の高い果物として名高いアボカドや夏野菜(トマト、きゅうり、ゴーヤー、ズッキーニなど)でアレンジしても美味!卵を和えても美味しいです!
■サラダがジューシー(大) 1パック(※かにかま 7粒) ■グレープフルーツ、グリーンキウイ 各1個 ■ディル 少々 ■【合わせ調味料(マヨネーズ・・大さじ3、すりおろしにんにく・・1/2片 、はちみつ・・小さじ1、 黒胡椒・・適宜】