旬野菜と果物のチーズかにかまサラダ(華やかりんごソース)
野菜、果物などの植物は、光合成によって最終的には人のエネルギーになる炭水化物、脂質、たんぱく質の三大栄養素を生合成し、更に人の生理機能を正常に維持するビタミンを生合成します。また、根からカルシウムや鉄などのミネラルを吸い上げると共に、第6の栄養素と呼ばれる食物繊維も生合成します。更に、野菜や果物などの植物は自らの生体防御機能を司る植物化学成分(フィトケミカル)を生合成します。この第7の栄養素ともいうべき植物化学成分こそが様々な機能性を持っており、人の健康及び美容効果をもたらす「緑の薬」の正体。これぞ医食同源です。野菜や果物などの植物性食品はポリフェノールを代表とする抗酸化成分を豊富に含む老化防止食材と言えるだけでなく、抗糖化作用も持ち合わせています。
糖化とは、体内でたんぱく質と糖が反応し、AGE(最終糖化産物)が生まれる反応のこと。これが動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病を招いたり、老化を促進しますが、植物にはこれらを抑制する働きがあることが分かっています。また、野菜や果物などの植物は食物繊維が多い為、腸内環境を改善。脳腸相関という言葉が話題になっているように、腸を整えれば脳まで鍛えられることも分かって来ました。植物化学成分の中には、内分泌系(例えば大豆製品に含まれる大豆イソフラボン)や免疫系(例えばきのこ類に豊富なβグルカン)を調整するものも。日常的に植物化学成分を摂取することは、慢性の炎症(いわゆる炎症体質)を改善する上で非常に大切。植物化学成分を摂取する場合、できるだけ丸ごと摂取した方がフィトケミカルの相乗効果となり、抗酸化ネットワークも相乗効果となることが知られています。 上記の機能性を持つ野菜を摂取する上で最も代表的なメニューと言えばやはりサラダ!これらはドレッシングをかけていただく定番メニューが多い印象が持たれていますが、固定概念を取っ払えば様々な組み合わせが楽しめる、ハレの日にも重宝する特別な1品に変化させることが出来ます。 トップアスリートであるサッカー選手の夫をサポートした24年間。野菜を蒸し調理することが本当に多かったのです!蒸すことで栄養をギュギュッと閉じ込められるだけでなく、糖化反応が少なく、余分な脂質を摂取せずに済むからです!
SNSからブームに火がつき、テレビでたびたび特集されるなど、いま大注目の「せいろ蒸し」。2024年の秋の新商品として大手の雑貨セレクトショップやECサイトから続々とお手頃価格のせいろが登場し、発売されるやいなや品切れになるなど、非常に話題になっています。せいろは、料理上手な人だけが使いこなせる上級者向けアイテムと思われがちですが、そんなことはありません。むしろ、料理ビギナーさんや、忙しくて料理する時間がない人にこそ使っていただきたい調理アイテム。野菜だけでなく、トースター感覚でパンを蒸したり、お餅やおにぎりを蒸したりして、これをサラダに入れる、またはプレートに一緒に添えれば、エネルギー源も補充出来てきてお手軽、一石二鳥です!(勿論根菜類もエネルギー源として使えます!) サラダに利用できる野菜は、大根、人参、ジャガイモ、サトイモ、かぶ、ごぼう、れんこんなどの根菜類、白菜、キャベツ、ほうれん草、レタス、ねぎ、玉ねぎ、小松菜、ちんげんさい、ふき、みつば、春菊、水菜、セロリ、アスパラガス、カリフラワー、ブロッコリー、にら、ニンニクなどの葉茎菜類、キュウリ、茄子、トマト、ピーマン、カボチャ、スイートコーン、さやいんげん、 さやえんどう、グリーンピース、そらまめ、枝豆などの果菜類に加え、しめじ、椎茸、舞茸などのきのこ類、わかめなどの海藻類、大豆製品であるお豆腐や納豆をトッピングしたり、りんごやキウイ、アボカド、ブルーベリー、ブドウ、いちじく、梨、柿、各種柑橘などの果物類も適しており、いずれも蒸したり、焼いたり、そのままいただくなどして、多種多様&アーティスティックに
組み合わせて栄養を摂取出来る1品。
身体の為を思うならオイルも選択していきましょう。例えば亜麻仁油。亜麻仁油に含まれるオメガ3には脳細胞の神経伝達をスムーズにする働きがあり、アレルギーや炎症を抑えたり、記憶サポートにも作用。テロメアの短縮を予防、細胞の老化を予防して質を高めます。
【EPA】
慢性炎症改善、糖尿病、腎疾患、心血管疾患などの生活習慣病の予防
【DHA (血液脳関門通過) 】
学習機能向上、制がん作用、血中脂質低下作用、血圧降下作用、抗血栓作用、抗糖尿病作用
またMCTオイルに豊富な中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸に比べて長さが短いため、水になじみやすい特長をもちます。そのため、水に溶けやすい糖などと同様に小腸から門脈を経由して直接肝臓に入り分解されます。MCTオイルは高脂血症患者のエネルギー補給、手術後や未熟児の栄養補給、てんかんの改善に使用されてきた古典的な使い方から、体脂肪蓄積の抑制、腎臓病患者及び高齢者のエネルギー補給、スポーツ時のエネルギー補給に加え、近年は認知症やパーキンソン病にも使用されています。BMIが高めのかたのウエスト周囲径の減少、体脂肪や内臓脂肪を減らすことが期待できます。
炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラル類に加え、良質な油を摂取することが代謝アップの鍵を握ります。亜麻仁油やMCTオイルなどのかけオイルなら簡単だから続けられますし、代謝エネルギーを上げるためにはご飯などの炭水化物だけでなく、『チーズかにかま』などのたんぱく質、そして野菜を欠かさないようにしましょう。
亜麻仁油もMCTオイルも無味無臭なので、どんな料理にかけても味に影響しません。ご飯ものはもちろん、サラダや肉料理、スープ、納豆などにさっとかけるだけと手軽に続けられるのもポイントです。
黒酢には老化促進物質であるAGE(終末糖化産物)を低く抑える効果が期待できます。酢に含まれるクエン酸には、食品中のAGEを減らす働きがあることが知られているだけでなく、野菜に含まれるミネラルの吸収を高めます。その他、疲労回復、血流改善、消化の促進、抗菌作用など様々な作用が報告されています。また酢酸が含まれ、食後血糖の上昇を抑える効果も報告されています。 手軽なたんぱく質摂取にはフィッシュプロテインの『チーズかにかま』や完全栄養食品である手軽な卵を利用すると良いでしょう。
『チーズかにかま』はどんなサラダ野菜、果物にも美味しく馴染んでくれて彩りも豊かに!
【ソースに使ったりんご 】
りんごは心臓病の予防効果報告の多い果物。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざがある。りんごが熟すると柔らかくなるのは不溶性ペクチンが水溶性のペクチンに変化するため。腸内環境の改善にも役立つ。りんご酸やクエン酸などの果実酸なども腸内環境改善に相乗効果をもたらしている。皮にコロナ禍で大注目のケルセチンを豊富に含む。ケルセチンは玉ねぎやピーマンなどの身近な野菜に豊富に含まれているポリフェノールの一種で、りんごにも多く含まれる。(りんごポリフェノール)抗酸化作用、抗炎症作用、降圧作用などさまざまな生理機能があることが報告。つまり老化や病気から体を守る作用が強いと言える。更にりんご酸、クエン酸などの果実酸を多く含むということは疲労回復にも役立つ。
■お好きな旬野菜や果物 500g程度 ■チーズかにかま 1パック(4個) ■溶き卵 2個 ■お好きなナッツ類 適宜 ■りんご(芯をとり皮ごとすりおろす) 1/2個 ■亜麻仁油orMCTオイル、醤油、黒酢 各大さじ1