fujimitsu
山瀬さん考案
サラダにナイスでパリパリそうめん

サラダにナイスでパリパリそうめん

  1. 素麺はたっぷりのお湯で表示通りに茹で、冷水で洗って水気を切る。ボウ ルにサラダにナイスは麺に見立てて縦に細くさいたもの、パルミジャーノ(粉 チーズ)、オリーブ油、素麺、青のり、すりごま、手でちぎった大葉を入れて よく混ぜる。粗塩で味を整える。
  2. ホットプレートを熱し、オリーブ油をさっとひいて①を箸で少量ずつ置 く。中強火でカリカリになるまで両面を焼く。

【栄養説明】

【素麺】
伝統古来の旨しもので夏負けを防ぐ。そうめんは暑気払いの伝統食。小麦粉に塩と水を加えてよくこね、よりをかけながら丁寧に引き延ばして作る。茹で時間が非常に短く、暑い夏でも調理しやすいのが魅力。食欲がなくなっても食べやすい。そんな夏の風物詩であるそうめんを使い、サラダにナイスもそうめんと共に麺に見立ててみる。ホットプレートを使い、親子で作れて食べられる菓子風にアレンジ。

そうめんは栄養素の殆どが炭水化物。そうめんだけを食べていれば糖質過多になりこれが夏バテの要因に。糖質をエネルギーに変えるすりごまに豊富なビタミンB群や夏バテ対策の主役となるこまめなたんぱく質補給(サラダにナイスやすりごまに豊富)、腸内環境を整える食物繊維(青のり)、薬味やハーブ(今回は大葉)をふんだんに利用することで、例えお菓子風であっても夏に負けない体づくりを目指せます。

【青のり】
40%が食物繊維。際立ってカロテノイドが多く、カリウム、そして近年大注目で、不足するとあらゆる病気に直結してしまうミネラルの司令塔、マグネシウムをふんだんに含んでいる注目食材(海藻類全般)。免疫に関わる亜鉛も含んでおり、非常に手軽にも関わらず優秀な栄養共有源。カロテノイドの中でもβカロテンがたっぷり含まれるが、これはオリーブ油との相性が抜群。一緒に摂取することで吸収率が上がります。

【パルメザンチーズ】
アミノ酸の結晶で旨み成分もたっぷり含む。暑気払いに欠かせない動物性たんぱく質の補充や、アスリート界では瞬発力アップを叶えるカルシウム、マグネシウムの補充にもお手軽な食材。 オリーブ油(エクストラバージンオリーブオイルが肌と夏バテ予防に推奨出来る理由) 微量成分のクロロフィルやポリフェノールが多く含まれるため抗酸化成分が豊富。スクアレン、ビタミンEを筆頭にその数実に30種類以上。抗酸化成分は種類によって体内で作用する場所が異なるので、多種類の抗酸化成分が同時に摂取出来ることで身体全体の抗酸化に繋がり体内の炎症を改善。また生活習慣病の予防にも役立つなど、健康面でもうれしい効果が絶大。ここは是非、質の良いものを使いたい。

一緒に食べる具材の栄養吸収率をブースト
エクストラバージンオリーブオイルの優れた特徴のひとつが脂溶性ビタミンの栄養の吸収率を高めること。脂溶性ビタミンはビタミンA・D・E・Kの4つ。この内、ビタミンA・D・Eに高い抗酸化作用。カロテノイドも脂溶性。よって今回使用した大葉との相性も抜群だ。栄養の吸収率がアップする。 信頼のおける医学誌「European Journal of Clinical Nutrition」で報告された驚くべきデータを紹介。パンという糖質を単独で食べると30分後に血糖値が急上昇しているのに対し、何かしらの油と一緒に摂取すると血糖値の上昇が緩やかに。つまり、糖質を単独でとるよりも脂肪を一緒にとったほうが太らない。特に良質なオリーブオイルの効果は絶大。

もう一つ、やはり信頼のおける「Diabetes Care」に、面白い研究論文が載っている。近年、GI値(食後血糖値の上昇指標)が一般化してきたが、高GI食と低GI食それぞれを、不飽和脂肪酸であるエキストラバージンオリーブオイルを加えたケース、飽和脂肪酸であるバターを加えたケース、ローファットにしたケースで、食後の血糖値にどのような変化があるか調べたもの。その結果、高GI食において特にオリーブオイルを加えたときに、食後血糖値が低く抑えられることが分かった。ちなみにこの研究では37グラムというかなりの量のエキストラバージンオリーブオイルを摂取している。

炭水化物は「脂質」と一緒に食べるのがオススメ パンを単独で食べるよりも、脂質と一緒にとったほうが血糖値は上がらずにすむという嬉しい現象は、他の炭水化物にも当てはまる。パスタやそうめんなどの麺類を食べるなら、一緒にオリーブオイルを摂取できるようなメニューにすれば急激な血糖値の上昇を抑えられるだろう。

【すりごま】
注目はセサミン。セサミン自体に抗酸化性はないが、体内に吸収されて肝臓まで届くと肝臓の代謝酵素によって代謝されることで構造が変化し、高い抗酸化作用を持つようになる。そして活性酸素を取り除き
フリーラジカルを消去して細胞の酸化を抑えてくれる。活性酸素は老化を促進する原因物質AGEsの生成にも関わっているため、ゴマリグナンの抗酸化作用で活性酸素を取り除けば糖化の抑制にも繋がる。また、血糖値が上昇し、体内に余分な糖が存在する状態が続くと糖化は加速しやすいため、血糖値を適正に保つことも大切。ごまにはたんぱく質や食物繊維も含まれているため、血糖値の急激な上昇を防いでくれる。

その他、美肌を育てるビオチンや、糖質を効率よくエネルギー源に変えて脂肪になるのを防ぐビタミンB1が含まれている。ビタミンEの仲間である「ガンマトコフェロール」は「若返りビタミン」として知られ、美容効果が期待できる成分。また、便通を促し、腸内環境を改善してくれる食物繊維も含まれる。近年の研究では、セサミンが腸内の善玉菌を増やすことが明らかになった。便秘は吹き出物や肌荒れ、くすみといったお肌のトラブルの原因に。ごまを食べて食物繊維を摂取し、善玉菌を増やすことは、強烈な紫外線から美しい肌を保つのにも◎

【大葉】
ビタミンK、葉酸、βカロテンなどのカロテノイド色素の他、汗で消耗しやすい鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルを驚くほど含んでおり決して飾りではない日本の伝統的ハーブ。昔から解毒、鎮痛、せき、鎮静、食欲不振、嘔吐など民間療法で使われてきた。医学的には抗炎症、抗がん、抗酸化、解毒、抗菌、更新菌、抗アレルギーなど。トリテルペン酸(抗がん作用)を含む。紫蘇の薬効にはモノテルペンアルデヒドのペリラアルデヒドの(シソの香りとして重要成分。ペリラアルデヒドが還元されたペリラアルコール、その他成分との複合でシソの香りは出来る)抗菌、抗うつ、ペリリアルコール(抗がん)ロスマリン酸(抗アレルギー、抗炎症、抗酸化=ローズマリーにも含まれる)に注目が集まる。梅との相性が抜群で是非一緒に摂取したい。(梅にも抗ウイルス、抗菌、抗炎症、ピロリ菌抑制、解毒作用、殺菌作用など)猛烈な暑さの続く真夏に是非、活用したい。

 材料( 4人前 )

■サラダにナイス 3本  ■素麺 2束  ■大葉 3枚 ■粉チーズ(パルミジャーノ)、オリーブ油 各大さじ4  ■すりごま 大さじ1  ■青のり、粗塩 適宜

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