fujimitsu
山瀬さん考案
かにかまと豆乳の爽やかレモンクリーム

かにかまと豆乳の爽やかレモンクリーム

  1. 鶏胸肉を一口大に切り、塩、黒こしょうで下味をつけておく。ゴーヤーは縦半分に切ってワタをとり3㎜幅にスライスする。(※ゴーヤの苦みが苦手な方は、薄く切ってから塩揉みをして熱湯にさっとくぐらせ、水で洗ってから水気を切るとかなり苦味が抜けます。しかし!苦味抜きをすると栄養まで一緒に抜けてしまうため、苦みが大丈夫な方は、薬のごとく、夏の苦みを味わってくださいね!)
  2. フライパンにバターを熱し、鶏胸肉とゴーヤーを炒めて火を通す。更にサラ ダがジューシーと蒸し大豆を入れてさっと炒め、ここに豆乳を加える。(もろもろにならないように弱火でゆっくりあたためるのがコツ。沸騰はさせない。)
  3. あたたまったら同量の水で溶いた片栗粉を入れて回し入れ、とろみがついた らレモンを絞る。塩で味を整える。器に盛りナツメグ、黒胡椒を上からふる。

【栄養解説】
北海道で生まれ育った私は雪景色が大好きで、冬でも夏でも白い食べ物を食べ たくなってしまう性。生クリームなどを使用するホワイトソース作りは高カロリーになりがちで、アスリートを夫に持つ我が家の食卓ではどうしても躊躇してしまいがちなクリーム系のレシピですが、これをグルテンフリーにして、ヘルシー
な豆乳や鶏胸肉、夏野菜を使い、後味もさっぱりの夏使用で仕上げてみました!鶏胸肉とサラダがジューシーの食肉たんぱく質とサラダがジューシーによるフィッシュプロテインのダブル使いで、骨、筋肉、血液などの体の組織を作り上げます。更に、近年大注目の鶏胸肉に豊富なイミダゾールジペプチドの摂取で、脳と体の抗疲労効果を持続させ、夏の救世主的存在のゴーヤーも用いることで、夏バテしてしまった体でも、グンと細胞を引き上げてくれるようなレシピです。美味しさの秘訣でもあるバターは、実はビタミンAの含有量が高く、強烈な紫外線からお肌を守ってくれる救世主に!ゴーヤーやレモンに豊富なビタミン Cも美肌に導いてくれます!長寿菌で話題沸騰の酪酸菌を育てる栄養価の高い蒸し大豆も用いた、こだわりのヘルシーホワイトソースレシピの完成です!


【ゴーヤー「 ニガウリ 」】
ニガウリ(ゴーヤー、ツルレイシ)は熱帯アジア原産のつる性の植物で、中国、インド、ハワイ、さらには南米など世界各地で生育。我が国では長寿県として知られる沖縄の郷土料理の食材として知られ、7~9月の盛夏にはキュウリに似た20~50cmの果実をつける。ニガウリの特徴はその名が示す通りの強い苦味と表面をおおったやわらかいこぶ状の突起にある。またニガウリにはビタミンやミネラルが豊富に含まれ、中でもビタミンCの含有量はレモンの3倍にも及ぶ。こうしたことからニガウリは世界各地で様々な目的で用いられているが、最も注目されているのは糖尿値を抑制して糖尿病を防ぐ働き。1966 年にはチャランチンと呼ばれる血糖降下成分が単離され、さらにアルカロイドのモモルジシンやインシュリンに似たペプチドなどの存在が確認されている。ニガウリの血糖降下作用はこうした複数の植物化学成分の相乗作用によるものと考えられ、糖尿病や合併症の予防への活用が期待されている。

【ナツメグ 】
飲みものやスープなどに使われる。ホワイトソースによく使用される為、ヘルシーなホワイトソース作りに推奨したい豆乳特有の香りを和らげる為に使用してみた。案の定、相性が抜群。オイゲノールの香り成分に抗菌効果。

【バター】
バターはビタミンAが豊富。バターの成分は約80%が乳脂肪。脂溶性ビタミンであるビタミンAは天然油脂中では最高の含有率。バターにはレチノール(ビタミンA1)とβ-カロテンが含まれている。バターの黄色はβ-カロテンの色で、牛の餌となる牧草に含まれている。β-カロテンは摂取して体内でビタミンAに変わるのでプロビタミンA(ビタミンA前駆体)とも呼ばれる。ビタミンAは成長に欠かせない大切な栄養素で、肌や粘膜を健康に保ち、細菌に対する抵抗力を強める。また、バターにはカルシウムの吸収を促進するビタミンDや、老化を防ぐビタミンEも含まれている。夏場の栄養補給に。

【豆乳】
植物性たんぱく源の補給にお手軽◎。代謝を促すビタミンB群も豊富。女性ホルモン様作用(エストロゲン作用)の大豆イソフラボン他、大豆サポニン(脂肪の蓄積を防ぐ)、レシチンなどを含み、夏バテ予防や生活習慣病予防にも推奨される。血流改善のビタミンEも含んでいる。また、高たんぱくで低カロリーとヘルシーなためダイエット食品としても注目を集めている。 ※エストロゲンと構造活性相関(女性の揺らぎに対して効果的) ※天然物であるイソフラボンは、エストロゲンの不足時にはアゴニスト(作用剤)としてエストロゲン様の作用を有する。ところが、エストロゲン過剰時にはアンタゴニスト(拮抗剤)としてエストロゲン作用を減弱させる働きがある。つまり、エストロゲン様の作用をし続けるだけでなく、きちんと調整される。そのため、女性の不定愁訴の改善のために安心して摂取することができる。特に、ホルモンバランスが乱れる更年期女性の強い味方。また、エストロゲンは、カルシウムをコントロールする物質のひとつで、カルシウムが骨から過剰に溶出するのを防ぐ作用をもっている。また、骨量を増やす作用もある。骨粗鬆症の予防と改善に、イソフラボンは有効。 特に女性の体調管理にどうぞ!

【鶏胸肉】
アスリートの王道食。低脂肪で必須アミノ酸を含む良質なたんぱく質。サラダがジューシーに含まれるたんぱく質は骨や臓器、筋肉、血液、皮膚など体の組織を作るほか、免疫力を高めたり、酵素の構成に関わるとても重要な栄養素。神経の大元はたんぱく質でできており、心身の健やかな健康に非常に重要。鶏胸肉はたんぱく質の吸収を促し、糖化の害を抑えるビタミンB6も豊富。このレシピでは、ゴーヤーやレモンのしぼり汁に豊富なビタミンCと繋ぐことによって、たんぱく質の吸収を促しています。 近年注目の鶏むね肉のイミダゾールジペプチド
イミダゾールジペプチドの疲労感を抑える効果が大変注目されている。これはアミノ酸が2つ繋がった抗酸化物質で、筋肉や脳に多く含まれる。渡り鳥が長い距離を飛び続けたり、マグロがものすごいスピードで泳げたりするのもこのパワーのおかげ。(その他の食材ではカツオなど)イミダゾールジペプチドはレモンに含まれるクエン酸と組み合わせて摂取することで相乗効果となる。

【蒸し大豆(酪酸菌を活性化)】
蒸していることによって栄養が凝縮。「大豆は不溶性食物繊維」というこれまでの常識が覆る。蒸し大豆は水溶性食物繊維も多いことが判明した。その他、植物性たんぱく質やサポニン、ポリフェノールなどの機能性成分が多く含まれており、近年、これらの健康に及ぼす効果が様々な研究者から注目されている。どの先生の講義でも登場回数が多い印象です。 たんぱく質、ビタミン B1、 ビタミン B2、葉酸、ビタミン E、ビタミン K、マグネシウム、カリウム、食 物繊維、大豆オリゴ糖、レシチン、ギャバ、大豆イソフラボンなど天然のマルチサプリと言える。
発酵性食物繊維にはもち麦やオートミールなどに含まれる〈β-グルカン〉、キウイなどの果物に含まれる〈ペクチン〉、ごぼうやらっきょうなどに含まれる〈イヌリン〉、豆類やバナナ、玉ねぎなどに含まれる〈オリゴ糖〉、海草に多い〈アルギン酸〉などがある。これらは水溶性食物繊維。不溶性食物繊維では、全粒粉や小麦ふすま、玄米などに含まれる〈ヘミセルロース〉が発酵性食物繊維。そのほか、豆類やいも類、とうもろこし、冷やご飯などに含まれる〈難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)〉も発酵性食物繊維。こういった食品を摂取することで発酵性食物繊維の効果が期待できる。酪酸菌を育てることを意識していきましょう。

 材料( 3人前 )

■鶏胸肉 1枚  ■サラダがジューシー  5~6つ  ■ゴーヤ  1/2本 ■蒸し大豆 50g  ■豆乳 300cc  ■バター 50g ■レモン 1/4個  ■片栗粉 大さじ1~1.5  ■塩、黒胡椒、ナツメグ 適宜

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