fujimitsu
山瀬さん考案
サラミちくわ のハーブ風味の根菜豆スープ

サラミちくわ のハーブ風味の根菜豆スープ

  1. サラミちくわは、3センチくらの斜め切りにカットする。(サラミちくわの“サラミ”は、調理すると抜けやすいため、斜めカットで抜けにくくしましょう)
  2. 鍋にオリーブ油、みじん切りにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったら皮 ごと一口大に切ったさつまいも、にんじんを中火で炒める。2 分ほど炒めたら、カットした サラミ入りちくわと3㎝幅にカットした白菜を入れてさっと炒める。
  3. ②にかぶるくらいの水を注ぎ入れて火を強め、煮立ったらアクを取り、月桂樹やセロリの葉、ちぎったタイムやお好きな豆類(おもてなしの場合、レンズ 豆が良いですが写真は蒸し大豆)を加えて火を弱め、コトコト煮込む。
  4. さつまいもが煮崩れして来たら塩を加えて味を整える。
  5. ※最後に粒マスタードをスープの上に添えてアレンジも美味ですよ!!
  6. ※塩は味の加減をしながら調整してください。

【栄養解説】
 おもてなしの食卓に〆で並んでいると嬉しい&抗酸化力の高い植物化学成分がたっぷり摂取できるスープレシピ。アレンジは無限大ですが、ポイントはサラミ入りちくわが入っているかどうか。従来はスープ形状だと骨付き肉が入っているのが主流だが、このサラミ入りちくわを入れさえすれば非常に良い出汁と旨み、食感を出してくれる。シンプルですが、サラミ入りちくわの重要性が高く主役な夫が大絶賛した1品。アレンジでスパイスを入れればカレー風味もOK。我が家はフェネグリークを入れた見た目の白いスープへと変化させたり、シチューへの変化も大変美味だった。具材は正直何でも美味しい。ごぼうやキャベツ、玉ねぎなど。お好みの具材を入れたり、よりアレンジを加えるなら、我が家の定番は水ではなくハーブティーで具材を煮込むこと。たとえばルイボスティーやカモミールを入れると植物化学成分をプラス出来るだけでなく、今まで味わったこともない未知なる味覚に辿り着ける。

以前、化学者の前田浩先生、元ハーバード大学准教授の高橋弘先生の講義を受講しました。先生方の研究理論では、野菜は植物細胞で出来ており、この植物
細胞は細胞をくるむ膜とそれをまるごとくるむ細胞壁の二重構造になっている。一番外側の壁はカプセル様で硬い構造物。私達が少々噛んだくらいでは容易には壊れない。この野菜の細胞壁は生の状態ではすりつぶしてもなかなか壊れないが、加熱するとすぐに破裂して、中の有効な成分・フィトケミカルや食物繊維が外に出てくる。生ですりつぶすより抗酸化力は 100 倍にも。野菜ジュースやスムージーが人気だが、ジューサーやミキサーで処理しても実は細胞壁はほとんど壊れない。つまり、野菜は加熱して食べる、温野菜にすると栄養摂取効率が良い。(しかし、酵素を取りたい時は生摂取)野菜の栄養成分を吸収するには煮る、炒める、蒸すなどの加熱によって、まずは細胞壁を壊してから食べることが大切。特に 5 分以上煮込むと、その煮汁にはウイルスやガン予防に大切な成分がたくさん抽出され、余すことなくいただける。スープを作ることは比較的簡単。煮汁も活用でき、冷凍すれば作りおきもできるので、特にお勧め。最後に柑橘を絞ればクエン酸効果でミネラルの吸収を高めることも可能。

 材料( 2人前 )

■『サラミちくわ』 2本  ■豆(大豆、レンズ豆、ひよこ豆など)200g  ■人参 1本 ■さつまいも 1個  ■白菜 1/8個  ■にんにく 2片 ■セロリの葉、月桂樹(ローリエ)、タイム、塩 適宜

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